ニッポンの春の花、と言えば・・・
とにかく「桜」ですよね。
中でも、ソメイヨシノが各地で植えられ、一斉に花を咲かせます。
《「桜の開花予想」は、「ソメイヨシノの開花予想」のこと》
毎年、2月に入った辺りから、「桜の開花予想」が発表されるようになりますね。
天気予報やニュースの中で、
「この春のサクラの開花予想は・・・」なんて、話題になります。
この「桜の開花予想」、
正確には「ソメイヨシノの開花予想」と言えます。
《何故「ソメイヨシノの開花予想=サクラの開花予想」なのか?》
サクラと一口に言っても、いろいろな種類があるのをご存じでしょう。
比較的早めに開花する「河津桜」、
山間部に生える「山桜」、
枝が細く枝垂れる「しだれ桜」、
そして後から開花する「八重桜」などなど。
その中で、現在、最も一般的に見られ、桜の代名詞・代表格とされているのが「ソメイヨシノ(染井吉野)という種類です。
ソメイヨシノは、江戸時代に生まれた「交雑種」とされており、自然界には存在しません。
従って、今あるソメイヨシノは全て、人間の手によって植えられた物です。
葉に先駆けて、花を一斉に咲かせる様子の美しさから好まれて、大量に植えられていきました。
数がとにかく多いこと・・・これがソメイヨシノが開花予想に使われる理由と言えます。
《サクラの開花は気温に左右される》
サクラのつぼみは、夏に作られます。
そして、半年以上の準備期間を経て、開花します。
開花の要因はじつは、「寒さ」。
寒さを経験しないと、「開花のスイッチ」がきちんと作動しないのです!
ぐっと冷え込むことで、サクラのつぼみは、一旦「休眠」します。
そして、一定期間寒さのなかで休眠した後、気温が上がり始めると、休眠から目覚めます。
開花のスイッチが入るワケですね。
そして一斉に開花するのです。
これは「休眠打破」と言われている現象です。
つまり、冬がキチンと寒くないと、つぼみの休眠打破がスムーズに行かないのです。
真冬の温度が下がりきらないと、つぼみの「開花スイッチ」が「半押し」状態になってしまって、咲き方がムラになってしまったりするんですね。
とかく人間は寒い冬を嫌いますが、
春の花を美しく咲かせるためには、寒い冬が必要なのです。
なんだか、示唆に富む事実ですね・・・。
(栄光には苦難が必要!)
《サクラ(ソメイヨシノ)の花言葉は?》
ソメイヨシノはもちろん、品種別にも違う花言葉があります。
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