「いちょう並木のセレナーデ」
モチーフ:いちょう
歌手:小沢健二
元祖「渋谷系王子」、オザケンの名曲です!
1994年8月31日発売のアルバム「LIFE」4曲目のナンバー。
(ボーカル無しバージョンが8曲目に入ってます)
彼は、「東大出身のアーティスト」として話題になりました。
叔父さんに世界的指揮者・小澤征爾さん、
いとこに俳優の小澤征悦さんがいらっしゃいます。
(お父様も大学名誉教授・・・う~んハイソ!)
デビューは、小山田圭吾さんとのデュオ「フリッパーズ・ギター」。
かなり凝ったつくりのブリティッシュ・ポップテイストの曲で、
コアなファンを獲得していきます。
その後ソロに転じ、
「カローラ2に乗って」等々、Jポップシーンの王子として活躍。
この曲は、淋しげな秋によく似合うスローテンポで、
ほろ苦い別れの情景を描きます。
歌詞はこちら → 「いちょう並木のセレナーデ」
並木ではありませんが見事な黄金のイチョウ!
この曲のシチュエーションは、
ちょっとオフコースの「眠れぬ夜」を彷彿とさせるかな。
お互いいっぱい話して、
いろんなことがあって、
もちろんうまく行ってた甘~い日々もあったけど、
でもどうにもならなくなって、
僕は君と一緒にいると、苦しくてたまらない・・・。
「人の心の無常」というか、
「なるようにしかならない」というか、
別離をあくまで淡々と、でもちょっぴり哀切をこめて描き出しています。
万物は基本的に儚いからこそ、
この世は全て美しく愛すべきものである。
そんな思いが根底に流れているように、個人的には思えるのですね。
この曲は、是非ともアルバム全体を通して味わって頂きたい。
彼は、人生の喜びと悲しみと、
移りゆく時の中に真理を見いだそうとする誠実さを込めて、
軽やかに歌い上げていきます。
7曲目の「僕らが旅に出る理由」を、
ちょっと凹んだときに歌うことが多いのですよ。
「明日があるさ」と、思わせてくれるので。
小沢健二さんは、1998年からしばらく活動休止してましたが、
パパになって(!?)ライブ活動などに復帰ののろし!
深みを増したパフォーマンスに今後も期待、です。
ちなみに、サザンオールスターズの原由子さんも、
桑田さん作の同じタイトルの曲を歌ってます。
1995年のライブアンコールの模様です。