「花と小父さん」
モチーフ:花
歌手:伊東きよ子
昭和42(1967)年発表。
詞・曲は浜口庫之助さんです。
昭和の歌謡曲の礎を築いたメロディメーカーのお一人。
浜口さんの作品にはほかにも、
「黄色いさくらんぼ」「バラが咲いた」など、
花や植物が折り込まれたヒット曲が数々。
歌詞はこちら → 「花と小父さん」歌詞
この曲は、「無責任男」植木等さんもバージョンもあり。
つい最近、植木さんの歌を聴きまして、
不覚にも涙してしまった!
なんとも言えない包容力、
「スーダラ節」とは全然違います・・・。
で、何年か前に後藤真希さんが歌っていたのを聴いたのですが、
彼女も感極まって、涙ぐんでました。
現代っ子の琴線にも触れる、
リリカルな世界が紡ぎ出されております。
後藤さんは、とある歌番組で谷村新司さんとデュエットなさってたことも!
本家・伊東さんの歌唱はこちら。
健気に咲いていた小さな花から、
「お部屋に連れて行って」と乞われて、
つみ取り部屋に飾り、
短い命の終わるのを、見届けてあげた・・・。
管理人的には、
サン・テグジュペリの「星の王子さま」を思い出しました。
わがままなバラの花に愛想をつかして、
自分の星を旅立った王子さま。
でも地球で出会ったキツネに、
「君は自分の花に責任があるんだ」と言われ、
「あの花は僕にとって特別な花なんだ」と気づくのです。
自分の態度や行動、
そして、そばにいてくれている人に対して、
一つのことにじっくりと向き合って判断したり、
一人の人と全身全霊をかけてつき合う・・・、
つまり、
全ての意味で「責任を持つ」ってことが、
変化の激しい現代においては、なかなか難しいかもしれません。
でも、不完全ながらも努力してみても、と思うのです。
いささか「スローライフ」ですが、
「心の品格」を追求してみようかな、と。
優しく上品な旋律を快く耳にしながら、
そんなことを考えました。
さて、「小さな花」、
どんな花を思い浮かべましたか?
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